映画紹介

 1995年から2002年まで、毎年公開された映画作品です。全8作。
作品ごとに冠タイトルが違う物がありますが、すべて同じ系列の作品です(例:『ドラミ&ドラえもんズ』『ザ・ドラえもんズ』)。




発売:2005年11月16日
価格:3,990円
ドラミ&ドラえもんズ
■ロボット学校七不思議!?■
監督:米谷良知
脚本:寺田憲史
公開年:1996年
主演:ドラミ,ドラ・ザ・キッド
主題歌:あなたを忘れない
同時上映:『銀河超特急』
-あらすじ-
 22世紀−それはドラミがロボット学校の卒業式を迎える前日。
突如現れた謎の生物によってドラえもんや校長先生が吸い込まれてしまう、秘密道具も全て失い誰もいない学校にただ一人取り残されたドラミ。
途方に暮れるもその傍らには一筋の光が残されていた、それは"不滅の友情"の証である「親友テレカ」だった。
友の危機に真っ先に真っ先に駆け付けたのはドラ・ザ・キッド。
ドラえもん達を助けるため学校の中を捜索する二人に次々と襲い掛かる未知の巨大ロボット達、続々と駆け付けるドラえもんズの仲間達の力を借りついに辿り着いた先に待っていたものとは・・・?

 -みどころ-
 3DOゲームのオリジナルキャラクターだったドラえもんズが初の主役となった大長編の併用作品。
7者7様の個性を持ったドラズは子供を中心に大好評で、以後メディアミックスも活発になって行く。
ドラえもんや他の生徒が消えてしまう恐怖の中、ただひたすらにお互いを守るキッドとドラミの絆が光る良作。
EDの花吹雪のなかで見つめあう二人はシリーズ屈指の名シーン。


発売:2004年11月17日
価格:3,990円
ザ・ドラえもんズ
■怪盗ドラパン 謎の挑戦状!■
監督:米谷良知
脚本:寺田憲史
公開年:1997年
主演:ドラリーニョ,ドラメッド三世
主題歌:友達だから'97
同時上映:『ねじ巻き都市冒険記』
 -あらすじ-
 ある日、ドラえもんズの面々に一通の招待状が届いた。
「校長先生の研究を怪盗ドラパンが狙っている」―それが罠とも知らずにアチモフ城に集結するドラえもんズ。
ドラえもんズの友情を頂くと宣言し突如その姿を現したドラパンはドラえもんズを一瞬でキンキンに変えてしまった。
一瞬で勝利を確信したドラパンであったが彼の意にそぐわない者が二人いた、ドラリーニョとドラメッド3世である。
ドラパンから仲間を取り戻すため奔走するなか、ドラリーニョは一人の謎の少女に出会う。
彼女の口から知らされたのは意外なドラパンの素性であった、果たして真実はどこなのか。
最後に残されたドラメッドは、仲間の想いを胸にドラパンに決戦を挑む。

 -みどころ-
 2作目にしてドラえもんズに強敵が出現。
どんな状況でもドラえもんズの原動力は「仲間を守るため」だと言うことが一貫して描かれている。
ドラパンもまた守りたい者があることと、それを理解したドラメッドが感慨深い。
ミミミを従来の藤子作品とは違ったデザインにしたのも、物語の雰囲気を高めるのに一役買っている。


発売:2003年3月19日
価格:3,990円
ザ・ドラえもんズ
■ムシムシぴょんぴょん大作戦!■
監督:米谷良知
脚本:米谷良知・寺田憲史
公開年:1998年
主演:ドラニコフ
主題歌:君にいてほしい
同時上映:『南海大冒険』『帰ってきたドラえもん』
 -あらすじ-
 ロボット学校の卒業を間近に控えた修学旅行。
そこで突然、校長先生より卒業試験を行う事が言い渡された。
試験はムシムシランドの虫ロボットと協力して日没までにロボット学校へ帰着すること、間に合わなかった者は落第。
大慌てでパートナーを探し出すドラえもんズ、果たして皆で無事に卒業することができるのか?

 -みどころ-
 近作から上映時間が15分になった事で「ジェットコースタームービー」(米谷監督談)に拍車がかかっている。
前作までと違いロボット学校時代のエピソードであり、今も昔も変わらない彼らの絆の深さを感じさせる。
のろまなドラニコフを馬鹿にしていたモモが、悪者に立ち向かいクラスみんなの卒業に貢献してくれた事でお礼を言うラストが王道的で心地良い。


発売:2003年11月19日
価格:3,990円
ザ・ドラえもんズ
■おかしなお菓子なオカシナナ?■
監督:米谷良知
脚本:寺田憲史
公開年:1999年
主演:王ドラ,エル・マタドーラ
主題歌:我ら ザ・ドラえもんズ
同時上映:『宇宙漂流記』『のび太の結婚前夜』
 -あらすじ-
 世界一のお菓子工場オカシナナ王国で年に一度開催されるオカシナナまつり。
お菓子職人として最高の栄誉であるグランプリを目指すジェドーラはドラえもんズに食材の調達を頼む。
オカシナナ城を目指す王ドラとエル・マタドーラであったが、突如現れた謎のロボット達に食材を燃やされてしまう。
オカシナナ城の手前ではもの悲しい表情を浮かべる女の子に出会う、彼女こそがこのオカシナナ王国のお姫様のハニー姫であった。
ハニー姫を笑顔にするお菓子を作ればグランプリが与えられる、姫のために意気込む王ドラたちであったがジェドーラのライバルのニガニガの魔の手が迫る。

 -みどころ-
 お菓子作りのコンテストで優勝を目指すと言う藤子作品で今までに無かったストーリーの異色作。
新キャラのジェドーラをはじめ登場キャラクターはシリーズ中最も多く、短い時間の中で上手にキャラ付けされている。
ドラえもんズとジェドーラの思い出が「本当においしいお菓子」と結び付く過程が秀悦。


発売:2004年3月17日
価格:3,990円
ザ・ドラえもんズ
■ドキドキ機関車大爆走!■
監督:錦織博
脚本:池田眞美子
公開年:2000年
主演:ドラ・ザ・キッド
主題歌:ぼくらの元気
同時上映:『太陽王伝説』『おばあちゃんの思い出』
 -あらすじ-
 22世紀。Drアチモフによりパワーセンターのエネルギーカプセルが奪われ、街中の電気がストップしてしまった。
残された最後のエネルギーカプセルを届ける使命を与えられたドラえもんズ。
時空の歪みを受け付けないカプセル運ぶため、博物館から引っ張り出した蒸気機関車でパワーセンターを目指す。
しかし、機関車の操舵を任されたちびっこ機関士ロビンはなぜかドラえもんズに冷たく当たる。
カプセルの破壊を目論むアチモフはドラえもんズに次々と攻撃を仕掛け、そんな中でキッドはロビンの本当の想いを知る事になる。
刻一刻とタイムリミットが迫り、果たしてドラえもんズとロビン無事にカプセルを届けることが出来るのか―。

 -みどころ-
 前作までで主役のローテーションが一巡し、キャラの紹介を兼ねたシナリオにする必要が無くなった事で構成は最も優れている。
ロコを気遣うロビンの「古いものでも大切にすればちゃんと応えてくれる」と言う想いは『ロボット学校七不思議!?』のテーマにも通じるものがあり感慨深い。
落盤からロビンを庇ったキッドと、落下しそうになったカプセルを機関車から飛び出して繋ぎ止めたロビン、お互いが守り合っている事がしっかり描かれているのが印象的。
ドラえもんズみんなの活躍もしっかり描き、最後は力を合わせて敵を倒す実に王道的な脚本が良い。
EDでにっこり微笑むロビンが実に素敵で、また最後のキッドの少し切ない笑顔が感傷的な雰囲気を演出している。


発売:2003年7月16日
価格:4,410円
ドラミ&ドラえもんズ
■宇宙ランド危機イッパツ!■
監督:錦織博
脚本:池田眞美子
公開年:2001年
主演:ドラミ,ドラリーニョ
主題歌:ドラミ・ガムシャララ!!ヘッチャララ!!
同時上映:『翼の勇者達』『がんばれ!ジャイアン!!』
 -あらすじ-
 ロボット学校の同窓会。
完成したばかりの巨大遊園地、"宇宙ランド"にやってきたドラえもんズ。
だがそこはウイルスによって占拠されており、ドラえもんズはみんなバラバラになってしまった。
ドラミとドラリーニョはウイルスの追撃から逃れた先で、見習いの警備員のピノと出会う。
仲間のためにウイルスをやっつける決意をしたドラミ達だったが、増殖を繰り返したウイルスは宇宙ランドの中核を埋め尽くすまでに膨れ上がっていた。
絶体絶命の危機に陥るドラえもんズだが、ピノの勇気がウイルス退治の鍵となるのであった。

 -みどころ-
 久々にドラミが主役になり、ドラズもそれぞれの個性が掘り下げられており独特の空気を作り出している。
近作はビジュアル面に凝られており、冒頭のCGや目まぐるしく駆け回るキッドとマタドーラが楽しい。
劇中は不気味なシーンがやや多い分、EDはそれぞれが活き活きと遊んでいる姿が描かれている。


発売:2004年7月14日
価格:4,410円
ザ・ドラえもんズ
■ゴール!ゴール!ゴール!!■
監督:やすみ哲夫
公開年:2002年
主演:ドラリーニョ
同時上映:『ロボット王国』『ぼくの生まれた日』
 -あらすじ-
 ドクターアチモフがドラえもんズにサッカーでの挑戦状を叩き付けた。
卑怯な仕掛けがいっぱいのアチモフの闘技場で、ドラえもんズが一丸となってアチモフに挑む。

 -みどころ-
 上映時間が5分となり、声も無くなった事で2002年の日韓ワールドカップのプロモーションアニメ的な作品。
ギャグに徹したこれまでと違った一面のドラズが見れる。